今回は、Pharos 新作「オイルヌメ革鞄(2種) と名刺入れ」について、情報発信したいと思います。 このタイトルで記載するのも何だかとても久々ですが、
作品の詳細について記載したいと思いますので、少々お付き合い頂ければと思います。
その前に、先般掲載させて頂きました「「Dani & Debora Gurgel Quartet」」 来日イベントは、如何でしたでしょうか? 本サイトの掲載記事にリンクを貼ったYoutubeをCheckされた方もいらっしゃる事と思います。
また、実際にライブ会場に足を運んでライブを鑑賞された方もいらっしゃる事と思います。
如何でしたでしょうか?
そんな自分も、
9/28(日)@鎌倉cafe vivement dimanche でのライブを鑑賞させて頂きました。 サンパウロの素敵なそよ風が心に流れる感じのとても素敵なライブでありました。 来年も、きっと来日してくれる事と思います。是非、皆様も鑑賞されては、如何でしょうか? お勧めで致します。 Dani Gurgel , Debora Gurgel , Thiago Rabello , Sidiel Vieira !! Era um grande Concerto!! Eu estou esperando poder se encontrar ano que vem novamente. Nos encontremos novamente no Japão. さて本題です。
久々なのは、掲載記事の内容だけでなく、鞄も久しぶりに作成しました。
今回は、
スペイン産のオイルヌメ革の革鞄:2種と栃木レザーを使用した名刺ケース:2個を作成しました。 先ずは、このスペイン産のオイルヌメ革で作成した2種の新作鞄について記載したいと思いますが、
その前に、この”スペイン産のオイルヌメ革”について、
購入の経緯、そして、ディテールを記載したいと思います。
先般、と言っても、10ヶ月位前の事になりますが、
革問屋に革材料の買い付けに伺った際、あれこれと品定めをしておりました。
こちらの用途や、質感、色目…と、あれやこれやと店員に説明し、
店員より「この革は如何でしょうか?」と進められたのが、このスペイン産のオイルヌメ革でした。
この革の部位は、両ショルダーと首回り、傷も少なく広範囲で使用出来る革でした。
また、とても品質も良く、革自体の張りや腰、柔らかさ、風合い、色目、質感等々、
とても素敵な革で、とても気に入りました。
で、店員に値段を伺った所…、
「ええ!?、ちょっと良い値段するじゃないですか〜!」と思いながらも、
思い切って衝動買いで買ってみました。
補足ですが、
店員より聞いた所に寄りますと、この革はフランスで生成し、
その後、スペインの鞣し専門店(タンナー)で仕上げた革の様です。
やっぱり、欧州のタンナーは、技術が高い様で、この風合いは、
日本でのタンナーでは出ない、出せない様です…。
本当に良い革です。
先般の掲載記事にも記載した事と思いますが、
購入した当初の革は、その物自体の厚みがあるため、希望の厚さに「漉き」をしてもらいます。
そのバックスキンは、
記事番号:42「Pharos新作鞄について」 でも写真をアップして掲載をした鞄になります。
バックスキンとは言うものの、バックスキンでさえも、その質感はとても良く、良い風合いの鞄が出来ました。
(今は、お買い求め頂いた方の良き道具として、活用されている事と思います。)
今回は、その革を漉いてもらった後の”表面革”(業界的には、「銀面」と言います。)を使用して、
新作鞄を作成致しました。
上記にも記載がある様に、この革自体を購入してからだいぶ日数が経ってしまいましたが、
とても風合いも良い革でしたので、あれやこれや考え、何作ろうかとデザイン案が浮かばず、
今に至っての事となりました。
結局、幾つかの小物、シガーケース、を作成した後、
良い部位の革の良い所を無駄無く、余す事無く使用しよう!と考え作成したのが、以下の新作鞄になります。
革:スペイン産オイルヌメ革、厚さ、1.4mm位
縫い糸、麻糸、中細の番手 縫い糸の色目:茶
贅沢にも1枚革で作成しております。
留め具:Bプラ(真鍮留め具)ギボシ(ネジ式)
上部のフラップは、必要に応じて使用する事が出来る様、内部での取り付け
形状は、扇状のシンプルデザインです。
おおよそのサイズになりますが、
箱の部分の上底:33cm、下底:25cm、幅:10cm
革の艶、色目、縦縞も、革自体の張り腰もとても良い風合いで、とても素敵な革です。
一枚革で作成しているのが、この角度で分かるお思います。
留め具は、必要に応じて使用が出来る様に内側にストラップを取り付けております。
ロゴの焼き印の状態です。作品には、必ず印を付けるのですが、何とか良い色目に出来ました。
裏側の状況です。ストラップの留め具も、当てを取り付けております。
内側の状況です。ワックスを塗布し、毛羽立ちを押さえております。
縫い目の糸が擦れ無い様に糸目のラインを削っております。
手提げ、手持ちの取り付け状況です。強度もしっかりしている事と思います。
タグも今回は取り付けております。 全てハンドメイドです。
革:スペイン産オイルヌメ革、厚さ、1.4mm位
縫い糸、麻糸、中細の番手 縫い糸の色目:茶
贅沢にも1枚革で作成しております。
留め具:Bプラ(真鍮留め具)ギボシ(ネジ式)
上部のフラップは、必要に応じて使用する事が出来る様、内部での取り付け
形状は、箱形。この広範囲の革を1枚革で切り出して作成しております。
おおよそのサイズになりますが、
箱の部分のサイズですが、外寸 横:33cm、縦:25cm、幅:8cm となります。
こちらも、一枚革で作成しております。
革の縦縞模様もとても素敵で、良い風合いとなっております。
こちらも、縫い目のラインを削って、糸目が擦れない様、施しをしております。
相互とも共通してのポイントは、元の部位が良かった事と、革自体の風合い、質感、張りや腰、
部位故に荷姿からも分かる様に”虎の模様”の様に”縦縞”があります。
これは、牛の首元である事が分かります。
(首回り故に、左右に振るため、加工、鞣した後でも、この様に質感として残ります。
個人差の好みがあると伺ってますが、
私的にはこの縦縞の模様が出る首回りの部位は、良い味があると思います。)
この縦縞と、良い部位をふんだんに表面に出して1枚革で作成し、
シンプルなアナログ、且つ、レトロ感のある鞄を作成してみました。
如何でしょうか?
もう一方は、名刺ケースになります。
若干ですが、デザインと縦のサイズを変えております。
側面を平行に作成してものです。
側面を少し斜めにカットしたものです。
革:栃木レザー、薄茶、厚さ、1.2mm
縫い糸、麻糸、中細の番手 縫い糸の色目:茶
サイズ1:W10.5*D2.3*H7.5の箱型です。側面を斜めにカットしております。
サイズ2:W10.5*D2.3*H7.5の箱型です。側面は手前、奥側と同じ高さでカット。
上部のフラップから表面は、1枚革で作成。表面の左右三角がフラップの留め具になります。
栃木レザー故に、使えば手に馴染み、手の油により風合いが一層ます事と思います。
すでに茶色の染色はあるものの、馴染めば深いオイルドレザーの風合いが出てくる事と重います。
ちなみに、クラフト作成の初期に作成した作品です。
愚作のため販売する事が出来なかった作品ですが、現在、自分用として使用している名刺入れです。
色目、経年変換の比較として参考までに掲載致します。
使用後2年位になりますでしょうか…。ご使用頂ければ、この様になります。
今後も、新作を色々作成したいと思います。 是非、お気に召すものがありましたら、お買い求め頂ければ幸いに思います。 また、良き道具、良きパートナーとして、共に時を重ねご使用頂ければと思います。 Pharos 店主
スポンサーサイト
2014/10/05(日) 13:40:57 |
Pharos 作品と活動記録
| トラックバック:0
| コメント:0