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Pharos <横浜より! 有形無形なモノ作り と おもしろ情報などを発信>

横浜を拠点に活動。有形無形なモノ作り、情報を発信しております。

Pharos モノ作り:横浜狂言堂 / 狂言「隠狸」「止動方角」について

今回は、標記「狂言」について記載したいと思います。 少々長くなりますが、お付き合い頂ければ幸いです。

先般、当サイトのカテゴリ「Pharos モノ作り」より 
標題伝統工芸、伝統芸能について: 
を配信させて頂きましたが、当掲載記事の後半部分で「横浜能楽堂」の話題について、記載していた事と思います。
今回は、この関連した掲載を記事としたいと思います。

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横浜能楽堂:(住所:〒220-0044 神奈川県横浜市西区紅葉ヶ丘27-2)では、
『勝手に決めました、毎月第2日曜日は狂言の日 横浜能楽堂普及公演「横浜狂言堂」』と題しまして、
毎月第2日曜日、「狂言」についての解説付き、2話の構成で行っております。

費用もお安く、お手ごろ価格の料金:2,000円(全席指定)で、
初めての方も、狂言ファンも、何度でもご覧頂ける事と思います。

ちなみに、私事ですが、過去2回ほど鑑賞させて頂いております。とてもお得です。

横浜狂言堂:(※リンク承諾得てなく、失礼します。)
とても人気があるようで、ネットによるチケットは、発売開始、直ぐに完売になるのようですのでご了承ください。

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先般、2012年11月11日(日)午後2時始の公演に行って参りました。
今回のお題目は、以下、
お話(前説、解説) 小笠原匡
狂言 「隠狸」(和泉流)野村万蔵
狂言 「止動方角」(和泉流)小笠原匡


(※各所の掲載事項は、当該ホームページ、公演の際に配布された資料等より抜粋し、加筆、編集しております。ご了承願います。)

第一演目:「隠狸」 シテ(太郎冠者)野村万蔵、アド(主)野村太一郎、後見 河野祐紀
第二演目:「止動方角」 シテ(太郎冠者)小笠原匡、アド(主)野村



概要説明:「狂言」
(※注;当該サイトの概要を記載するにあたり、本題「狂言」のご説明に至らぬ点も、多々有る事かとおもいます。
小生、未熟、知識不足な者であり、何を多く記載できる訳では有りませんが、ご了承ねがいます。)

狂言は、大きく流派は、大蔵流、和泉流となります。
・大蔵流には、山本東次郎家、大藏弥太郎家、茂山千五郎家、茂山忠三郎家、…が有るようです。
・和泉流には、野村又三郎家、野村万蔵家、作家・三宅右近家…、が有るようです。

登場人物、役柄:
シテ(太郎冠者;たろうかじゃ)が、主人公に成ります。 「召使い役」
アド(主:しゅう、おも)が、脇役になります。 「主人役」

演目:
第一演目:「隠狸」 シテ(太郎冠者)野村万蔵、アド(主)野村太一郎、後見 河野祐紀

(あらすじ)
太郎冠者が、狸取りの名人であると聞いたた主人。
太郎冠者が主人に内緒で、狸を捕まえは、市場で売って小遣い稼ぎをしておるとの噂を聞きつけ、
主人が、策を設け真相を暴こうとする…。

主人は、「お客に狸汁を振る舞う」との策で、太郎冠者に狸を捕って仕留めてくるように命ずる。
しかし、太郎冠者は、主人に内緒で狸捕りをし市場で売っては小遣い稼ぎをしている事がバレては困る故、
「狸など捕った事が無い。」と答える。
仕方なく主人は、太郎冠者に市場で狸を買ってくる様に命ずるが、…。

慌てた太郎冠者。主人にそう言った手前、小遣い稼ぎがバレては困る故、
今朝も捕ってきた狸を持って、市場に売りに出向いた。

策を講じた主人は、先回りして出向き、太郎冠者の様子を伺うべく市場へ向かう。

そんな市場での場面で、狸を売りさばく、売り子をする太郎冠者。太郎冠者の様子を伺うべく市場内を探し回る主人。
その様な互いの真相の中、市場で鉢合わせる。
主人は、太郎冠者に「おい太郎冠者!今、狸を売っていたのでは無いか?」と問いつめるものの、太郎冠者は、シラをきる。
太郎冠者も賢く、主人に問いつめられるも、隠し持っていた狸は後ろ越しに隠し、その場を取り繕い懸命にごまかす。
真相を暴くべく主人は、太郎冠者に酒を振る舞う。
酒を振る舞い、酔わせ、舞をさせたり、必要に問いつめるも、太郎冠者は、ごまかし続ける。
しかし、酒を呑め呑め進められる内に…。

見所:
主人と太郎冠者の駆け引きが見所です。和泉流のみに残る狂言であり近世の作らしく趣向が盛りだくさんの作品です。

所見:
本当のに面白い作品でした。
演目の中での太郎冠者の慌てぶり、主人酒を薦めされ、酔うてもバレないように、バレないよう取り繕う様子。
酒を飲まされ、口を滑らしそうになるも、何とかしのぐ。旨そうに酒を呑む様子。本当に旨そうだった!
酒の席で舞を命ぜられるも、腰に付けた狸を見蹴られない様に舞う様子。

しかし、最後の最後は、…。
狸のお題目ですから、ついに、○○を掴まれてしまうのんですね。ともて滑稽です。
真相は、各人が演目をご覧に成って真相を掴んで頂ければと思います。




第二演目:「止動方角」 シテ(太郎冠者)小笠原匡、アド(主)野村
(あらすじ)
「茶会があるから」と言う為、茶会の道具も持っていない主人は、
太郎冠者に叔父の家に伺い、見栄を張りたい故、極(極上の茶)から茶会の道具一式、太刀も馬も借りてこいと命ずる。
叔父は、気がや優しく、命ぜられるままの全ての物を用意し、極、茶会の道具、太刀、馬も貸し出した。

叔父は、主人に対しいつも貸す事は有っても、返ってきた事が無いともつぶやくも…。

気の優しい叔父は、命ぜられ、使いに来た太郎冠者に、依頼の物を全て持たせた。
しかし、叔父からこの様な注意を行ける。
「この馬は、少々癖が有り。人が馬の後ろで「つわぶき」(咳)をすると暴れる癖が有る」と言聞かせられる。
その暴れを鎮めるには、呪文があり
「寂蓮導師六萬菩薩(じゃくれんどうししどうぼさつ)、鎮まり賜え、止動方角(しどうほうがく)」
と言うと、馬は鎮まると教えられ帰路につく。

太郎冠者の帰りが遅いと、道中の迎えに来た主人は、太郎冠者に会った途端、小言や難癖を言い放ち、
借りて来た馬に股がり、即さに帰路に向かう。
主人の為の使いに出たものの、小言や難癖をいわれ、腹を立てる太郎冠者。
主人は、太郎冠者に、「荷物を持て!」「近くに寄って歩け!」「前を歩け」「前を歩くな後ろを歩け!」と難癖を言う。

益々腹を立てた太郎冠者は、その仕返しをしようと、
馬の後ろでつわぶき(咳)をするも、忽ち、馬は、暴れ股がっていた主人は、払いのけられ落馬する。
呪文を唱え馬を鎮め、主人がまた馬に股がり、太郎冠者が馬の後ろでつわぶき(咳)をし、主人が落馬する。
そうこうしていて、主人も馬に股がるのが、嫌になり、太郎冠者に代われと命ずる。
太郎冠者は、ここぞとばかりに主人から受けた仕打ちの仕返しをする。
「荷物を持て!」「近くに寄って歩け!」「前を歩け」「前を歩くな後ろを歩け!」と…。

見所:
太郎冠者が、目上であり、主人い対し、仕返しをする様子をお楽しみください。

所見:
これも本当のに面白い作品でした。
演目の中での太郎冠者の健かさ。主人から者命ぜられ、見栄を張りたい主人に物申すも受け入れられず。
謙虚にして主人の命ぜられた事に従い使いに出るも、主人から不当な扱いを受け腹をたたせる。

一癖のある馬を使い、ここぞとばかりに、主人からしてやられた事を同じ様にして仕返す。
主人役であるアド、太郎冠者であるシドの駆け引きがとても面白い作品でした。

何よりも、この作品は、登場人物、役回り、役どころが多く、小あどの叔父、小アド馬、も出ますし話が膨らみます。

特に、狂言でもまれに観る面(おもて)も登場します。”賢徳(けんとく)”です。(※冒頭の資料参照ください)
馬の立ち振る舞いも面白く、滑稽で、愛嬌のある点が好かれます。

本件、本題は、2回目の観覧ですが、流派も、演者も違いますが、今回も面白く観覧させて頂きました。


最後に:
相互ともとても面白い作品でした。

狂言の作品は、流派によって、約300話あり、相互の共通する演目も約300話位有るそうです。
この話も、その中の一部で基本的な古典狂言とでも言えるようです。
この様な体験、経験をするもに全ての作品に出会える訳でもありません。
次にこの作品を観ようとも、なかなか出会えないとも有るかと思います。
基本的な作品ですので、比較的お目にかかる事も有ると思いますが、是非、観覧して頂いて、楽しんで頂ければとおもいます。

以下、「狂言」を観覧すべく”きっかけ”に成って頂ければと思います。
とても面白い作品ばかりです。




茂山千五郎家による動画配信、他など、以下、YouTubeをアドレスを乗せております。
ご参照ください。


所見:
今までこの様なメディアによる配信は、あまり無かった様にも思いますが、
広く「狂言」を普及をすべく2012年4月より配信開始したようです。
先ずは、多くの方々に「狂言」の良さを知ってもらい、そして劇場への観覧を広げるべく活動かと思われます。
とても素敵な事と思います。



狂言 お薦めWEB

オフィシャル 茂山千五郎家
     野村萬斎 - 万作の会
所見:
狂言の曲目解説についていろいろ記載等がございます。
以下の動画をご覧に頂くにも、一層面白みが、益す事と思われます。



Youtube:
"茂山千五郎家 お豆腐狂言 柿山伏 其の一"
     

"茂山千五郎家 お豆腐狂言 柿山伏 其の二"
     


所見:本当に面白い作品です。
演者さん相互の間と良い、シド:山伏、アド:主人との駆け引き、そのやり取りも、動きも、滑稽で、
演目内容も面白く、終止笑いがこぼれる演目とおもいます。
オフィシャル故、画像も、音声も、撮影のアングルも、とても良いかと思います。


(あらすじ)
柿を盗み食いする山伏をとっちめてやろうと主人が策略をする…。
しかし、最後の展開は、意外にも…。
是非、ご鑑賞頂ければとおもいます。


"茂山千五郎家お豆腐狂言 かけとり 其の一"
     

"茂山千五郎家お豆腐狂言 かけとり 其の二"
     
所見:本当に面白い作品です。
(あらすじ)
年末、大晦日、年越し前に家賃やら酒代などの…たまったツケ(借金)の取り立てから逃れようと
あれやこれやと思考し追い返すも…


"茂山千五郎家お豆腐狂言 魚説教 其の1"
     

"茂山千五郎家お豆腐狂言 魚説教 其の2"
     
所見:『人間国宝』茂山千作 の芝居を見てください。
その魅力は、圧巻です。

"茂山千五郎家お豆腐狂言 寄せ笑い"
      



"三番叟"
野村萬斎 氏 の舞です。
「三番叟の舞は、五穀豊穣を寿ぐといわれ、足拍子に農事にかかわる地固めの、
鈴ノ段では種まきを思わせる所作があり、豊作祈願の意図がうかがえる。」

     



niconico動画
※メンバー登録が必要なサイトかと思われます。ご了承願います。

狂言「呼声」
シテ・太郎冠者 山本東次郎  アド・主 山本則重  アド・次郎冠者 山本則俊

狂言「魚説教」

狂言「宗論」
シテ・浄土僧 野村萬  アド・法華僧 野村万作  小アド・茶屋 野村小三郎





※この場をお借りして、当該サイトへの投稿されて方々へ、使用の承諾をお願い申し上げます。
合わせて、鑑賞の場をご提供頂き厚くお礼を申し上げます。



ニュース:niconico動画
NHKより「狂言の名門 公演をネット中継 2012年05月02日の放送より」

「関西を中心に活動する狂言の名門が、伝統芸能の魅力を幅広い層に知ってもらおうと、
公演をインターネットの動画サイトでライブ中継するなど、新たなメディアを活用した取り組みを始めました。
この取り組みは大蔵流狂言の名門でおよそ20人の狂言師からなる茂山千五郎家が始めたもので、
4月20日に行われた名古屋公演から、インターネットの動画サイトの「YouTube」で、無料で舞台のライブ中継を始めました。
能や狂言、文楽などの伝統芸能では若者など幅広い層に活動をPRするために動画サイトなどを活用する動きが出ており、
今回は、ネットでの中継以外に、公演中に観客が舞台を撮影した画像や映像を個人のブログなどに掲載することも認めているということです。・・・」


YouTube
狂言 「茸(くさびら)」2012年5月
     
     
所見:
これは、とても面白い作品です。
演目のシド、アドのやり取りも面白いのですが、都度、登場する「茸(くさびら)」が、
出てくる、出てくる…とても愛らしく滑稽な動きが、笑いをそそります。


ちょっと、珍サイトあり! 英語版「棒縛り」
     
この様な外国の方による「英語狂言」は、初めて視聴させて頂きました!とても素敵な演出と思いました!
所々、日本語が出てくるのも面白い!「心得ました!」「でござる!」?(笑)

演目「棒縛り」に知名なんで、…
こちらは、日本語の「棒縛り」大蔵流茂山家
"京都・ギオンコーナー伝統芸能公演Part2 狂言「棒縛り」1/2"
     
"京都・ギオンコーナー伝統芸能公演Part2 狂言「棒縛り」2/2"
     
所見:
演者の立ち居振る舞いに注目。
一方は、両腕を棒に縛られ、もう一方は、後ろ手で縛られ、その状況での演技が面白いです。


茂山千五郎家
狂言 棒しばり 稽古場ダイジェスト版"
     

こども向け演目にちなんで、…
"狂言 茂山千五郎家「2010年 こどものためのおもしろ狂言 ダイジェスト」"
     
新作:えれきてる / 古典:附子(ぶす)

施設概要の説明
横浜能楽堂 Youtube動画サイト
     

以上「横浜狂言堂 / 狂言「隠狸」「止動方角」について」でした。
皆様の、何か楽しいLifeStyleを築く為の”きっかけ”に成って頂ければ幸いです。

当該サイトは、趣味趣向性の情報発信になりますので、至らぬ点も有る事かと思いますが、ご了承頂きたく思います


Pharos より







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  1. 2012/11/25(日) 21:35:42|
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