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レストア&車輛再生奮闘記 「エピソード1 VW Beetle 1977 レストア(再生)1 」

先般のレストア&車輛再生奮闘記エピソード5に続き、

今回は、レストア&車輛再生奮闘記
「エピソード1 VW Beetle 1977 レストア(再生)」をお届けしたいと思います。


今まで、話を進めてきたエピソード3、エピソード4、エピソード5も、
事の次第は、この話が始まりであり、この事の実体験が、全ての始まりで有った事の様に思います。

そもそもの”事の次第”である、この「エピソード1」」は、
「VW Beetle 1977 レストア(再生)」であり、この車輛との出会い、
その再生に奮闘した事が、全ての始まりであり、端を発したことでした。




もう、今から20年前位の話になりますが、このVW Beetle 1977年式は、元々2人の同級生が所有、
引き継ぎし、維持していた車輛を最終的に自分が引き受けたことから、端を発します。

当初、20歳位、同級生E.T君は、某都内(等々力周辺)にあったVW専門店で、この車輛を購入したようです。

仕様
VW Beetle 1997年ジャーマン製 インジェクションエンジン、塗装:黒
シート:青色のファブリックシート ヘッドレストあり。

その後、事情があり手放す事になり、同級生K.I君が、同級生E.T君より、幾らかで購入。譲り受ける結果となりました。
その後、数ヶ月、数年?でしょうか、同級生K.I君が、この車輛を所有していたが、
時たま車輛停止する…、エンジンがかからない!と言う事から、車輛も古いし、
「廃棄処理したい」と、私の実家が解体を営む事より、廃棄するに車輛を持ってきました。

後ほど、こんな動画サイトの紹介をしたいと思いますが、まるで"Harbie"の様なことでした。
(※下記、参考資料を添付してます。)
今更ながら、事の成り行きを、関連づけたとあれば、自分としては、この映画の1シーンの事の様にも思います。

と言うのも、上記記載の様に、実家が車輛解体を事業として営んでおり、
丁度、この車を解体しようとした作業中の兄より、「これ乗るか?」との一言より、
「面白そうだな!」と思い、「解体せずに、置いといて〜」の返答の一言からが始まりです。
もし、もう少し遅かったら、もし、声がけが無かったら、あるいは、その場にいなかったら、
この車は、その場でクレーンで吊られ、潰されていいた事と思います。


結果、解体を免れ、自分がこれを所有する事になったのです。
これが、この空冷旧車を所有するキッカケでした。

また、これを自分が譲り受けた事より、今日も”依存症”となってり、どっぷり浸かっている、
”空冷病”におかされております。どうも、治まりそうにもなさそうですね…。

※談:「空冷病」…暑い時は、暑い!、寒い時は、寒い!常に我慢が付きもの。
そして、バタバタと爆音のエンジン音をならし、旧車である故、いつ、どこで故障になるかも分からない、
現代車に比べ、快適性が無い、走行も遅い、…。
しかし、唯一あるのは、懐かしさと愛しさ、旧車故に子供から大人まで、朗らかな眼差し。
車体構造、エンジン構造もシンプル、まるでおもちゃの様にカスタマイズ出来る遊べる車。
…それでも、何が良くてか…、この旧車、空冷車輛を愛して止まない、
VW車輛に乗る、病気的、猟奇的症状の事」
(※冗談、ジョークですから、ご愛嬌まで!)


とまあ、この車輛との出会いで、今に至っております。
解体を免れたこの車輛の手続きは、追々元の持ち主である、同級生K.I君のところに訪ね、
事情を話し、もともと、解体を依頼したものだから小額で良いよとの事で、この車輛、書類、一式を購入。
この車輛の名義変更を行い、無事、自己所有の車輛となりました。
そうですね…多分、1994年(平成6年)頃の事と思います。

エンジンがかからない!って言ってた事も、
何てことはなく、単なるバッテリーからのアースケーブル、インジェクションエンジンなので、
モーターポンプケーブル等の接触不良である事が判明。
エンジンは、とても好調でした。


以前のブログにも掲載しておりますが、丁度、この頃、円高ドル安の影響や、社会的な背景より、
海外への個人輸入が、はやっていた時代であった事と思います。
また、自分は、あくせく、海外の通販会社にファックスやレターを出して、
個人輸入やら海外通販にこっていた時期でした。ですので、車輛パーツや、整備部品、工具、…
レストアをするのに丁度良い海外情報が、家に沢山あったと言う事も要因かと思います。

そんな事と、友人、知人の車好きの仲間の影響もあってか、
場所も工具、道具もあって”車輛のレストアをする””レストアで再生ししよう!” てな運びになりました。

当初、友人に対し、自分で車輛のレストアするんだとの意気込み、
あるいは、自分がイメージする車輛構成のイメージを伝えたら、「そりゃ素人では無理だ!」
「出来ないよ」と返事された事を記憶します。

そんなこんなを言われた事が、今になって思えば…、
反骨心になってなのか、結果、車両の復元、完成ができた…と思いますし、
この様に否定された結果が、原動力でもあったの事と思います。

また、その車輛のレストアについては、結果として、なんとか車輛を完成させて、
まあ、色々ありましたが、実に7年間乗用しておりました。


当時は、国内外で、外国車輛(アメ車等)によりカスタムカーが、流行っていた事と思います。
また、日本車(マークⅡバン等)におけるカスタム車の流行や、雑誌、
あるいは、情報番組も、カスタムカーいついて取り上げていた事と思います。
(一例では、スムージングや、油圧ユニットのバニング、ピンストアリプペイントや、チョップトップ…)

当時より、車輛の走行、制動、駆動、に関する修理、修繕の専門知識も技術もありませんし、
走行上の事は、妨げないよう、半塗装を行うべく、取り組みを行いました。
フロントフード、リアフード、両サイドのドア、フロント、リアのガラス、を取り外し塗装剥離。
板金、下地形成、下地塗装、本塗装と、パーツの組み立て、
フロントダッシュボードも滅びていたので、シンプルなフロント加工を施し、
各パーツのバラし、剥離、板金塗装を行いました。


週末レストアラー(週末バックヤードビルダー)となり、学生であったこの頃、時間の取れる限り、
あくせくとレストアに勤しんでいた事と思います。


*****************************
以下、写真を掲載して補足説明したいと思います。

結果的には、走行、駆動。制動に影響が内容、半塗装でレストアを行う。
ですので、シャーシ、ボディーの分離は行わず、エンジンの積み降ろしも行わずしで、
走行に影響が生じないよう、各所パーツのバラし、剥離、塗装を行う。

27960024.jpg
各所のパーツ取り、剥がし、塗装の作業、フロントには、ウレタンスポンジのカバーが付いていたが、
フロント表面のラジオスピーカー部分をパネル貼付け。

27960025.jpg
リアフード、リア周りは、要板金の為、板金パテ補修し、下地塗装を行う。

27960009.jpg
塗装は、ライトグリーンで塗装。単一のソリッド塗装で仕上げる。

27960021.jpg
要所要所は、”POR15” を使用し防錆処理。 手に付着すると、はがれ落ちないので困難をした。
しかし、塗装、塗装皮膜は、表力です。 表面が厚塗り、平の表面化した場合、塗装が食いつかない影響がある。

27960015.jpg
表面のウレタンスポンジを剥がし、ラジオスピーカーも取り外し、パネルを平に加工する。
27960026.jpg
元々は、水色の塗装。しかし、その上に黒の塗装が施されていた。
その黒、水色のベースカラーも全て剥離して、化粧直しを行う。
27960006.jpg
出来る限り塗装を剥離し、その剥離した所を下地塗装、基本塗装を施し、ライトグリーンに仕上げる。

27960008.jpg
パネルをフラットに加工し、塗装を施す。

27960014.jpg
正面から。 メーターのみ、はめ込みで完成。
28970002.jpg
シートもヘッドレスト付のファブリックシートで、汚れもひどかったので張り替えを行う。
内装もパネルもライトグレーのベロア素材で張りつけ。

今回、内装張り替えに当たっては、個人輸入や海外通販、個人でアメリカに買い付けに行った
J-Bug ,West Coast Metricでの購入したものを使用しております。

J-Bug
http://www.jbugs.com/

West Coast Metric
https://www.westcoastmetric.com/index.php


※参考まで
27960022.jpg
これは、直圧式サンドブラストです。ガンの上部に砂を入れるタンクが付いており、圧縮エアーを吹き付けると
前のノズル上部のエアーと砂が混じり、吹き付け、塗装や錆を落とすモノとなります。
とても便利ですが、100vのエアーコンプレッサーでは、直ぐに干上がり、苦労しました。
タンク容量の大きいものでしようするととても、手軽で便利。ただ、上部の箱がを大きいので、
細かな部分にまでは、入り込めないので、状況に応じた使用を行う必要性あり。



******************************


是非、Youtubeで、以下の項目を検索して頂ければと思います。VWの歴史がぎっしり!です。

「VW Beetle Documentary」

参考まで、Documentary
vw beetle documentary Classic Wheels (1/3)
http://www.youtube.com/watch?v=d1Sq-Yd3D5Y
     

vw beetle documentary Classic Wheels (2/3)
http://www.youtube.com/watch?v=8GOdLncnMPk
     

vw beetle documentary Classic Wheels (3/3)
http://www.youtube.com/watch?v=3TwsNhcgDVo


     
このドキュメントを見ると、当時おけるVWの技術や推移が分かりますし、
半世紀以上も前のモノ作りでありながら、本当に技術の詰まった車作りである事が分かります。
シンプルでありながらも、精巧な車である事が理解出来ます。


おもしろVW動画(Youtubeより)

貴重なフィルムとおもいます。Type2 Busの機能性、居住性、活用の様々が記録されてます。
いいね!Type2
BUS] Volkswagen Type 2 Promotional Video [GERMAN]
http://www.youtube.com/watch?v=F8kHU1UXvt8
     

Hessencourrier - VWバス トロリーで行く Klv20
車の好きな方も、鉄道が好きな方も、気に入って頂けるのではないでしょうか? さすがドイツ車!
Hessencourrier - Mit der VW-Bus Draisine unterwegs
http://www.youtube.com/watch?v=JzRxfGbF8EA
     

The Love Bug "Herbie" 何度かりメイキングされ、近年の作品もありますが、
やっぱり1960年代の作品は、面白く味がある! この映画からワーゲンを好きになった方も多いのでは?
"Herbie"
     

Herbie Fully Loaded (2005)
http://viooz.co/movies/5700-herbie-fully-loaded-2005.html


次回、「レストア&車輛再生奮闘記」
「エピソード2 VW Beetle 1977 レストア(再生) 2 完成」に続く
Pharos 店主
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  1. 2013/12/16(月) 23:12:10|
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